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【学生・新人・若手理学療法士向け】脳卒中理学療法は何から学べば良いか?

2021年8月5日

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【学生・新人・若手理学療法士向け】脳卒中理学療法は何から学べば良いか?

2021年8月5日

ゆーたか

脳卒中の分野に興味があるんだけど何から勉強しようかな。

悩み事を抱えている人

配属先は脳血管疾患が多いところだ。脳卒中もいろいろと治療法がありすぎてどれが良いのかわからない。

こんにちは。ゆーたかです。

ボバースコンセプト、ボイタ法、バイニー、川平法など色々と治療法がある中で何から学べばいいかわからないですよね。

私も色々と模索していた時期がありました。

いろいろなセミナーに行ってみてはものの何か結果が出ない。

そしてまたセミナーへ行く。

治療法も大事ですが、その前に評価もとても大事ですよね。

そしてその前に脳卒中認定理学療法士の自分が今から学ぶとしたら、脳の可塑性についてから学ぶのが良いと思います。

結論、基礎となる脳の可塑性から学ぶといいかと

脳の可塑性というのは簡単に言うと、脳出血や脳梗塞などで脳が損傷したときにどんなメカニズムで機能回復していくのかということ。

どの時期にどんな回復過程をたどっていくのか。

どうすればそれらがより効果的に表れるのか。

これらがわかっているとと、どんな治療が損傷した脳にとって良いのかが何となくわかるようになります。

ただもちろん、色んな意見があるかと思います。

でもどの治療法にも共通するコンセプトみたいなものがあります。

いわゆる基礎となる分野。

他の分野にも言えることだけど、〇〇法など応用的なぶっ飛んだ治療法を選択するよりまずは基礎から学んだ方が良いですよね。

基礎ができてから自分の興味のある治療法を引き出しのひとつとして勉強していけばいいと思います。

臨床で迷う時というのは多々あります。

むしろだいぶ迷います。

例えば歩行練習だけでも、歩行補助具は?介助方法は?歩行距離は?回数は?とめっちゃ悩みますね。

しかし基礎となる考え方があると、迷ったときの判断基準となりえます。

脳卒中理学療法ではこの治療は脳の回復に有益なのか否かというのがの判断基準になりやすいです。

そこを理解してもらえばいろいろな治療法にも応用できるかと思います。

治療法は選択肢の一つ引出しの一つでしかないと思っています。

基礎となるところはまずしっかりと学んでおきたいですよね。

脳の可塑性とは?

では脳の可塑性について簡単にお伝えしたいと思います。

脳の可塑性とは、脳内の神経細胞において神経細胞間のシナプス伝達の効率の変化、シナプス新生、神経細胞の樹状突起・軸索の側芽伸長というような機能的、構造的変化のことをいいます。

例えば皮質脊髄路が一部損傷してしまっても、予備の経路や、別ルートを作って替わりに役割を果たしてくれることがあります。

脳の可塑性に基づいた適切なリハビリテーションが行えると、脳の可塑性を誘導でき残存する脳領域の機能局在や神経回路を変化させ、失われた機能をある程度取り戻すことができると考えられています。

脳梗塞で指を動かす脳領域が損なわれ、手首を動かす信号を出せなくなっていた神経細胞がリハビリテーションによって指を動かす信号をまた発することができるようになるわけです。

つまり、脳の可塑性を促進するリハビリテーションのような介入をすることにより脳損傷後の回復がより良くなると考えられます。

脳の可塑性についてもっと詳しく学びたい方はこちらもどうぞ。

またこれは脳卒中理学療法の知識が網羅されているためオススメです。

脳卒中理学療法の分野については今後もまた掘り下げてみようかと思いますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

脳の可塑性についてはこちらで解説しています。

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ここまで見てくださりありがとうございました。

ではまた。

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